フィリピン・ボラカイ島への旅(2001.5.3〜5.7)
by Horipa
5月3日(木) 当然インドネシアには「ゴールデンウィーク」というのは存在しないが、うちの事務所は日本の休日数とインドネシアの休日数とを調整して、インドネシアの休日数の方が少ない場合には、日本の休日の一部も休日にすることもできるようになっている。ということで、今年は5/3、4も休日となった。また、偶然、5/7はインドネシアの祝日であるので、今回は土日を合わせて5日間の連休となった。 インドネシアの場合、航空券の値段は1年を通してほぼ一定している。日本のように、大型連休期間に航空券の値段が倍ぐらい跳ね上がるということはない。もっとも、ゴールデンウィークもないのであるから、関係ない。しかし、日本のように、非常に安い格安航空券がでまわるということもないし、フリーパッケージの種類もめちゃくちゃ少ないので不便である。 ところで、今回は今まで行ったことのないフィリピンのリゾートに行こうということになった。私達が持っているパスポートで行ける範囲の東南アジアで、まだ行ったことのないのはフィリピンだったからである。 セブ島かボラカイ島かで迷ったのであるが、セブで希望していたホテルが取れなかったこともあり、ボラカイに行くことにした。 今回はCITIBANKとシンガポール航空との共同キャンペーンで、2分の航空券の安売りキャンペーンがなされていたのを利用した。キャンペーンといっても、マニラまで往復2人でUS$850、結構高い。 ジャカルタからマニラまでの直行便はなく、フィリピン航空でさえシンガポール経由でマニラへ飛んでいるので、やはり一番安心できるSQで行くことにした。 ジャカルタを午前10時に出発し、12時半過ぎにシンガポールに到着。マニラ行きのSQは13時半発なので、トランジット時間が短かった。 シンガポールからマニラまでのフライトは約3時間半。飛行機の機体は小さく古いタイプのやつなので、テレビモニターが付いておらずつまらなかった。搭乗率は5割強と言ったところか。 マニラのニノイ・アキノ空港のターミナル1(フィリピン航空以外の国際線)は古臭いターミナルであるが、ジャカルタのスカルノ・ハッタ空港よりは怪しげな人物もおらず、比較的落ち着いた感じであった。 空港にはマニラの事務所で勤務している先輩に迎えに来てもらっていたので安心であった。ボラカイへのフライトは翌日の便であったので、今晩は先輩のご自宅に泊めていただくことになっていた。この先輩夫妻とは海外に出る前は同じ大阪の職場であった。 先輩のご自宅はメトロ・マニラのマカティ地区(ビジネス街と外国人居住区がある)にあり、オフィスにも大変近い場所に住んでおられて羨ましい。 実は、私達がマニラに来る数日前には、マラカニアン宮殿近辺で元エストラーダ大統領支持派と警官隊が衝突する流血事件が発生していたのであるが、マカティ地区はそのような騒ぎもなく、行ってみる限り平穏であった。しかし、ジャカルタと違うのは、店やオフィスの入口の前に、機関銃を持ったガードマンがいることであった。凶悪な犯罪は、マニラの方が多いようである。 ところで、夜はラーメン屋に行くことになった。というのも、ジャカルタには旨いラーメン屋がないと言って過言ではなく(宗教上ラードを使っていないラーメンが多い)、日本へ帰ったときもそうであったが、旨いラーメンが食べたいという欲求があった。また、先輩によると、フィリピン料理と呼ばれるものは一般的にそれほど旨いものでもない(あとでわかったが)とうこともあったので、フィリピン料理には敢えてしなかったのである。 メトロ・マニラには「怪しい日本人」の方々が多いということもあってか、日本のようなラーメン屋(餃子や一品料理などが食べれるところ)がかなり多いということらしい。 私達が行ったところは地元の人たちの方が多かった。ラーメンも旨かったが、餃子が特に美味であった。 フィリピンのビール、サン・ミゲルも美味しい。 飯を食った後、スターバックスでコーヒーを飲んだ。何度か「放言」に書いたが、インドネシアではまだスターバックスがないので、コーヒー党の私は海外に行ったときは必ずといって良いほど立ち寄ることにしている。 コーヒーを飲んだ後、近くのスーパーで買い物をした。そのスーパーでスイカ味のロッテガムを見つけて、珍しいのでたくさん買って帰った。 その後、海外旅行の立ち寄り先の定番の一つ、ハードロックカフェへ行き、Tシャツを買おうとしたのであるが、欲しいと思ったものが品切れで、結局は何も買わなかった。残念!!バッタものでよく売っている単純な柄のものではなく、フィリピンならフィリピンの特徴の図柄が入っているものをいつも求めるようにしているのである。 今日はこんな感じで一日が終わった。(写真は先輩自宅からマカティ地区を望んだ景色) つづく・・・・・ 5月4日(金) 朝7時半過ぎに先輩の家を出発。空港まで送っていただく。 ニノイ・アキノ空港は大きなターミナルが3つある。フィリピン航空の国際線・国内線専用のターミナル、フィリピン航空以外の国際線用ターミナル、フィリピン航空以外の国内線ターミナルの3つである。それぞれのターミナルが離れており、移動にはチケット制タクシーを利用せねばならず不便である。一番綺麗で新しいのはフィリピン航空のターミナルである。 今回ボラカイ島に近い空港、カリボへ行くフィリピン航空を利用した。ボラカイに一番近い空港はカティクランという空港があるのだが、ジャンボ機の発着はできないプロペラ機だけの空港である。しかし、このプロペラ機、天候に左右されるらしいのと、安全性に問題があるらしいので、とりあえずはフィリピン航空を利用することにした。 マニラからカリボまでは約1時間のフライト。機内は満席であった。恐らくほとんどの人はボラカイに行くのであろう。カリボの空港はとても小さい空港である。空港で送迎バスに乗る。この送迎バスはボラカイのホテルが手配したものであるが、ボラカイに行く他の旅行客との混載である。飛行機の発着にあわせてバスの発着がある。余談であるが、空港では韓国人の団体客が大量にいた。ボラカイは韓国人旅行者に人気があるらしい。 カリボ空港からボラカイへ渡る船着場までは約1時間半かかる。道路は整備されているが、途中ワインディングが続く山道もある。 船着場からはホテル専用のボートに乗る。他の一般のボートにはたくさんの乗客が乗っていたが、我々のボートには私とマダムしか乗客はいなかった。今回泊まったホテルはClub Panoly Resort(写真右)というホテルであったが、専用のボートを持っているのはここぐらいのようであった。というのも、ボラカイ島メインの繁華街ホワイトビーチから少し離れている辺鄙な場所にホテルがあるからであった。 ボートで約20分でボラカイ島北部にあるこのホテルに到着。海はとても綺麗であった。ボートから砂浜に降りてホテルに向かう。フロントは浜辺側に面している。 フロントに着くと、貝殻で作ったレイとウェルカムドリンクを頂く。 客室は左の写真のような建物に別れていて、敷地内に点々と配置されており、感じとしては日本のちょっと設備の良いキャンプ場のような雰囲気である。部屋自体はコンパクトで、値段の割にはという感じが否めないが、ここボラカイ島ではトップエンドのホテルの一つである。こじんまりした島なので、そう贅沢を言ってもしかたがない。しかし、同じ値段を出せば、インドネシアではかなり良いホテルに泊まれるはずである。 ところで、ホテルの予約はインターネットで直接ホテルに申し込みをしたのであった。空港送迎、朝食付きのお得なパッケージがあったのである。 我々が泊まった部屋は偶然浜辺に一番近くて少し小高くなっている場所にあった。ここが一番場所的には良かったと思う。 このホテルからボラカイ島の繁華街のホワイト・ビーチと呼ばれる場所までは、ホテルの無料シャトルバスを利用しなければならない。バスと言っても、ミニバンを改造した小さなものである。ホテルを出るとすぐにダートの凄い上り坂がある。将来的に道を舗装するのかもしれないが、これじゃあ車かオフロードバイクしか通行できないようなでこぼこな砂利道であった。しばらく走るとようやく舗装された道に出るが、1.5車線ほどの狭い道路である。メインの通りにはバイクにサイドカーのようなものを付けたバイクタクシー「トライシクル」が走っており、島民の足となっている。余談であるが、インドネシア・スマトラ島北スマトラに行くと、同じようなバイクの輪タクが走っている。 ところで、ホテルのシャトルバスはホワイト・ビーチの中心まで行かずに、ビーチの北端までしか行かず、そこからは徒歩かトライシクルを利用することになる。ホワイトビーチは南北に約4キロの長さがあるビーチである。私たちは歩いてビーチに行くことにした。 (続く |