マレーシア交通事情
by Horipa
先日6月26日から7月7日まで、夏休みを利用し、イタリア(ローマ、フィレンツェ)と、マレーシア(クアラルンプール)を旅してきました。その時、街角で見かけたことを中心に書きたいと思います。ここでは、マレーシア編とします。
ここで、「マレーシアの」と書いていますが、今回は首都クアラルンプールで見かけたことをもとに書きたいと思います。 1.クアラルンプール市内の状況について マレーシアでは車はの本と同様、左側通行となっています。これは、かつてイギリスの植民地であった影響であるものと思われます。 ですので、日本と全く違和感はありません。横断歩道を渡るときも、バスやタクシーに乗るときも、戸惑わなくてすみます。 クアラルンプールには1年半前にも訪れているのですが、市内の中心部において一方通行の道が増えたようでした。 もし街中で車等を運転する際に、もっとも注意しなければならないのは、横断歩道ではない場所をバシバシ横断する歩行者でしょう。 マレーシアではさまざまなバイクを目にすることができます。それも、日本で見かけるバイクのほとんどは見る事ができます。なかでも、ツアラー・タイプ、アメリカン・タイプが結構多いようでした。 主流は、東南アジアでよく見かける、カブタイプのバイクです。しかし、排気量は110ccのものが多いようでした。なのに、メーターは180キロまであります(もっとも、本当にマックスでそこまででるのか疑問ですが。) イタリアとは違って、バイクのライダーはヘルメット着用を義務付けられているようで、みんなちゃんと着用しています。 これも東南アジアでよく見かける現象なのですが、カブタイプのバイクに乗っているライダーの多くは、ウィンドブレーカーやジャケット(長袖)の背中の部分が、正面にくるように袖をとおして着用しています。そして、本来前で止めるジッパーの部分を閉めないで、背中で翻っているという具合です。格好は不細工ですが、よく考えると、着脱しやすいというメリットがあるので、近距離を走る場合には合理的なのかもしれません。 2.高速道路について 新しくできたクアラルンプール国際空港からクアラルンプール市内までの約75キロメートルは高速道路で結ばれています。 この高速道路の最高速度は110キロメートルです。日本も同程度にして欲しいものです。 高速道路の一部にはバイク専用レーンが走行レーン側にあるところがあり、しかも、二人乗りはオーケーとなっています。 料金所では、通常の有人ブースがあるのに加えて、機械にプリペードカードをかざすだけで料金が引かれるタイプのブース(日本でも東京のJRの一部改札口で実施されているあのタイプ)等があります。このブースのところには「Touch'n Go」と書かれています。また、ノンストップ自動料金収受システム(ETC)があるブースもあります。(シンガポールで実施されているETC等と一緒に、JAF MATEで特集が組まれたことがあります。) ETCについては日本でも現在実験段階のようですが、バイクにも適応されると、料金を支払うときの面倒がなくなり、大変有意義だと思います。ちなみに、シンガポールでは、バイクにも最初から備え付けられています。(もっともシンガポールの場合は高速道路の料金は無料で、ビジネスアワーに市内特別区域内へ入ってくる車の数を減らす目的で、その区域内に入る際に、料金が引き落とされる仕組みになっているのですが。) マレーシアの高速通行料は、物価水準から考えてもとても安いものであると思いました。新空港から市内への高速道路の料金は走行距離約70キロで日本円に換算して、約100円でした。ちなみタクシーの初乗り料金は約60円です(99年7月現在)。 これを見ても、日本の高速道路料金の法外な値段であるとつくづく思われます。 3.その他 ガソリンスタンドにはコンビにがあり、洗車場もあるといった具合で、日本の状況とほとんど変わりないようです。 余談ですが、クアラルンプール国際空港のすぐとなりに、アジアで2番目のF1サーキット(セパン・サーキット)がオープンし、この10月17日に、F1グランプリ第15戦が催されるとのことです。 現在クアラルンプールに赴任している友人の話によると、そのグランプリを盛り上げるため、国をあげていろいろなキャンペーン行なっているとのことでした。そのひとつに、連日、テレビで各国のレースの中継を行なっているようです。 私が滞在中にも、バイクレースの中継が放映されていました。 バイク等モータースポーツ好きが東南アジアで暮らすととすれば、マレーシアがいいなあと思いました。 以上
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