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基本に立ち戻って〜 大型自動二輪免許取得までの道のり〜

By Mamoru

 

garage


           ★外国免許切替審査不合格4回

           ★一発試験不合格2回

           ★卒業検定試験不合格1回

           ★教習延長5時間

           ★補習1時間

           ★自由練習3時間30分


この条件で迎えた2回めの卒検。心労も極致。

発表「1番・・・さん、2番・・・さん、3番Iさん、4番・・・・・・

瞬間机に突っ伏す。体はふるえ、顔は上げられない。特に前週の卒検失敗がこたえていた。わかっていながら度重なる不合格も...

きっかけは有効期限が切れそうなカリフォルニア州の免許。もしかしてこれ日本で書き換えられるの?という疑問。

免許センターに問い合わせると、技能審査にパスすれば、とのこと。普通の試験よりコースは短く(坂道・障害物回避・外周・急制動がなく、一本橋・スラロームの規定も甘いらしい)。

とりあえず1回め外免審査受検。車両はCB750。8の字、クランクともにこけそうなくらいヨタヨタ走行。一本橋も7秒くらい。波状路はバッコンバッコン。スラロームはアイドリングで、しかも上体逃げっぱなし。こんなに下手だったか。あえなく不合格。

これじゃ何回受けてもダメと思い、指定教習所へ。

なぜ試験向け教習所にしなかったかというと、教習所取得という保険がほしかったため。

今考えるとそもそも指定教習所で練習して一発というのには無理があった。流儀が違うのである(後述)。

ここからふたまた受検が始まった。 教習所の教習は結構きついけれど楽しくもあった。

一番時間がかかったのは一本橋。最初は乗るのがやっと。オレ、本当に中免受かったのかなあ、としばしば。

8時間乗った所で、1週間空きができてしまったので、試験場に赴き審査を受けた。

外免審査2回め。クランクで3回エンスト。どうやら、3速でいっちゃったらしい。一本橋・波状路終わったところで、「はい、今日はこれで終わりィ。」

外免審査3回め。8の字、クランククリア、一本橋何とか、波状路何とか、残るはスラロームのみ。停止、発進、シフトアップ、・・・???・・・しない。がつん2速に入った途端エンスト。パイロンを越えたので検定中止。

外免審査4回め。今日は誕生日。ということは有効期限日。つまりラストチャンス。

ここで検定車が初めてVFRにかわる。なんだかぎこちないし、低速だとエンストしそう。それでも無事なんとかだがスラロームまできた。

発進。シフトアップううううう、しない。えいっ、1速のままでいいや、ブイン!で飛び出したVFRはコントロール不能。3本目のパイロンに激
突、転倒。あえない幕切れで外国免許切り替えによる免許取得はもろくも崩れさった。

教習所は2段階目に突入、とんとん拍子に進む。シミュレーター教習なんかもあって、結構楽に進んだ。教習は全て修了。卒検の予約を取る。

卒検迄の間。やっぱり、一発試験で受かりたい。5たび試験場へ。また視力検査・そして引き起こしなどの事前審査からやり直し。

バイク押してたら試験官が「あまり慣れてないみたいだね。」

ショックな一言。どうせそうですよ、と心でつぶやき、事前審査を終えすぐ受検。

コースも長くなったし、課題も増えたし、覚えるのも大変。

またVFR。法規遵守にせいいっぱいで、速度が上がらない。40キロ指定前でメーター見たら25キロそこそこしかでてない。

課題ではスラロームまで。やっとこさ通過。

「はい、そこまで。」「法規のことは理解してるみたいですけど、ナナハンらしい走りをしないとねえ、遅すぎますよ。それと、スラローム、8秒以上かかってますよ。」

やっぱ、だめか。当然っすよね。

卒検のまえ、レインボースクールで、車両を借りて自由練習をした。不安な課題走行を徹底的に練習。こっそりと急制動の練習までしてしまった。休みを2回入れ2時間半。こんなに汗って出るものかと思うほどぐっしょり。

卒検1回め。緊張度は一発試験とちっとも変わらないじゃないか!一発は度胸試しのつもりもあったのに、この点では何の意味もなかった。

大きなミスはなかった。が、不合格。4人受検で自分だけ不合格。屈辱。悔しい。あんなに練習したのに。見きわめも拒否してたくさん乗ったのに。

一本橋9.8秒、スラローム7.2秒。制動ロック気味。これだけのミスなら合格だったらしい。法規走行も試験場でのお墨付きもあり、問題なし。地雷は課題コース内にあった。

課題の合間にしなければならない目視がいくつもある。合図の変更もめまぐるしい。

最後の最後停止に入る左進入目視確認忘れ!これが痛恨のミスであった。どう数えてもここさえ確認してれば受かったはず。悔しい!でも、課題を規定通りクリアしていれば、たとえ確認忘れたとしても受かったわけだから、やっぱ実力不足だったわけだ。次週土曜補習、日曜受検。 その間を利用しての試験場一発2度め。

前回の反省を活かし、交差点をつなぐ直線をメリハリきかせ、加速。結構行けるじゃんVFR。一本橋9秒台行った。波状路楽勝!スラローム。鬼門中の鬼門。発進、シフトアップ(やった)、ブイン!やっぱコントロールきかねえや!無様なスラローム。遠くから見るようにはっきりとその醜さがわかった。

「はい、そこまで」       

制動まで行かず。

「スラローム、あれじゃ危険だね。進路変更の仕方なんかももうすこし考えて。」

「他に悪いところはありませんか。」

「たくさんあるけど、ここは教習所じゃないからね。大きく悪いところしか教えません。」

納得。ここは、ここ専用のスクールに通って、徹底的に課題をレベルアップするしかない。今のままのスラロームでは受からないし、言われてないところでもレベルに達してないところがあるかもしれない。もうここへくるのはやめよう。教習所だけに集中しよう。卒検オンリーで行こう。

その日はレインボーで1時間練習。ここだと、けっこうスラローム決まるのに。一本橋だって、15秒くらい出るし。卒検は3日後。ここから地獄が始まった...

毎日気分が優れない。仕事も手につかない。とりわけ、朝起きる前、心臓が高鳴り苦しい。

もう限界だな。今度落ちたらツーリングもいけないし、また補習・卒検、緊張・緊張・緊張か。

補習の日。申し送り事項があるのでそれにそった指導があると思いきや、いつもと同じ練習。制動ロックの指導もないし、スラロームのタイムも計ってくれない。イヤミだけは達者だ。イヤな気分で終了。

とぼとぼ歩いていると、K指導員。

「どうしたんだ?」

「いや、わからないこといっぱいあるんですけど、聞く人いなくて。補習も成果なかったし。」

「いいよ。オレ教えてやるよ。」

こういうときの親切は忘れられない。「もうこうなったら、開き直って受けるしかないな。」といわれ帰宅。やはり眠れない。

2回め卒検当日。検定員は先週と同じ人。よかった。成果を評価してもらえる。採点のクセもわかる。

しかし緊張度は相変わらず同じ。発進、法規走行。珍しい。初めて踏切が鳴った。メリハリ、ポンピングブレーキ、確認はした...はず。問題の課題。スラロームうまくい
った!と思う...波状路緊張のせいか、クラッチがうまくつながらない、あやうく通過。結果としてはすごい遅い速度で通過したと思う。

一本橋。「ポッ、ポッ、ポッ、はとポッポ...」が出てこない。タイムは9.6秒。
何とか通過。出口でバランス崩す。右足つく。やばい。制動。止まれた。クランク。無事通過。

後は右折。確認2カ所。そこで、プスッ...エンスト。気を取り直して、再発進。左後方確
認して進入、停止。降車。終わった...

「セカンド発進してたぞ。制動ロックしてた。」また微妙な結果。発表は2時間後。そして冒頭の場面。喜びよりも安堵感。解放感。ガッツポーズもVサインも笑顔もなし。ただただ......

この後予想もしないことが...いや、この辺でやめておきましょう。


結論

教習所と試験場では流儀が違う。よって対応策も異なる。教習所ではとにかく卒検に向けのローカルルールの習得及び危険予測など交通安全指導に重きがおかれる。

課題同志のつなぎも複雑でここでも法規走行が必要となる。対し、試験場ではコースは広く公道に近い設定となるため、ローカルルールをさほど気にすることなく、法規走行はむしろ楽になる。

課題同志のつなぎも単純明快だ。そのかわり、課題自体の要求水準が高く、タイムの他にも姿勢やリズム・メリハリなどが重視される。特に、異常緊張下でのスラローム
は難関。今回試験場では全てここで引っかかった。教習所での課題の要求水準は試験場より若干甘いといえるかもしれない。

今回の私の場合、外国免許切替審査をもっと早くに行うのが最良の方法であった。そのままでは無理としても、2輪安全講習会に参加し、一発用の教習所で少し練習すれば誰でも受かる試験であろう。コースは1つだけだし、短くて、課題も甘い。お金も3〜5万程度で大丈夫であろう。海外赴任予定の方には現地で取得(たいてい日本より簡単)、こちらで書き換えというのをおすすめする。(ただし、有効期限に注意)

しかし、である。結果オーライだったと信じている。簡単にとっても、技量アップにはつながらないし、喜びもそれほどではない。時間と金、心身を酷使し、屈辱・悔しさも十分味わった。しかしその先には、とんでもない感動が待っていた。うまい人にとっては何でもない教習・卒検。僕にはすべてが困難だった。だから、こんな素晴らしい感動が味わえた。

辛かったけど十分の見返り。普通2輪を不合格になった女性が「おめでとうございます。今回は受かってよかったですね。」といってくれた。「今回は残念でしたけれど、この喜びは1回落ちた人じゃないと絶対にわからないから、次回はがんばってください。祈ってますから。」といって別れた。

うまい人はカッコイイ。試験場で一発合格した人もいたし、教習所でもすいすい課題をこなし、涼しい顔で卒検合格していく人も多い。受かって当然、という顔。カッコイイ。僕もああゆうふうにキメたかった。でもこの感動、この体験。これは下手でカッコワルイ僕への贈り物だったのだ。

(終わり)

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