沖縄どらいぶ旅行記 (2000/1/22〜24)


今回はレンタカーを利用しての沖縄ドライブ情報です
 (写真は後日アップ予定)

今回は、昨年末で有効期限がなくなってしまうマイレージを国内特典航空券に交換して、沖縄まで行ったときのレポートですが、バイクに乗っていないので、どちらかというと旅行記のような感じになってしまうことをお許し下さい。

1月22日(土)

1.那覇空港を出てレンタカーを借りるまで

朝6時起床。ここ数日寒波の到来でやたらと寒い。大阪は今日も曇天で天気は良くないが、天気予報で沖縄の天候を確認すると、晴れで最高気温は20度を上回っているとのこと。
ジャケットを着ていくと邪魔になるだろうから、可能な限り薄着にしようと、上着に薄いフリースを来て空港まで行くことにした。

今回はANAとJALのマイレージがどちらも貯まっていたので、私がJAL、マダムがANAを利用し、別々の飛行機で現地入りすることになった。
私の行きの便は伊丹からなので、9時のフライトに間に合うように余裕を持って家を7時過ぎに出たら、空港には8時過ぎに着いてしまった。しかし、朝早いのに空港ターミナルはかなりの人でごった返している。荷物検査場も長蛇の列ができていた。関空ができても国内線は伊丹の方が利用し易いのだろう。私が乗った便には修学旅行の高校生も乗り合わせており、機内はだいたい座席が埋まっていた。
一方のマダムは関空からの出発であり、私が乗った便より10分程度後に出発する便であった。
那覇までのフライト時間は約2時間。私が乗った便はほぼ定刻通り11時過ぎに那覇空港に着陸した。

着陸前に飛行機の窓から見えた海はとても綺麗であった。
空港のロビーには蘭の花が飾られており、既にトロピカルな雰囲気。東南アジアの空港のような感じである。
到着出口を出て、マダムの到着を待つことに。

那覇空港には出口AとBの2ヶ所があって、Bの出口に近いほうに、レンタカー受付のカウンターがある。
飛行機の到着にあわせて、
各レンタカー会社の係員が「〜レンタカー」とかかれたプラカードをもってうろうろしていいるので、声をかけて名前をチェックしてもらい、近くの営業所まで送迎バス(無料)で連れて行ってくれるようである。どのレンタカー会社の場合も、同じようであった。
旅行会社を通してレンタカーを予約している人達はクーポン券を渡していたようである。
私の場合は個人でインターネット予約(ニッポンレンタカー)をしていて特にクーポン券は持っていなかったが、ちゃんとリストに登録されていた。
なお、バイクのレンタルのパンフレットも備え付けてあったので、バイクレンタルも可能である。50ccから果てはハーレーまでいろいろな車種が取り揃えられているようである。ただし、
バイクのレンタル料金は例えば250ccを借りても、リッタークラスの乗用車のレンタル料金より高くなる
車と違って、タンデムをしないかぎり1人1台ということになり、夫婦で2台借りるとかなりの出費になってしまうので、今回はレンタカーでの旅行とした。

マダムの乗った飛行機もほぼ定刻に到着し、無事出口で合流することができた。
ある程度の人数がそろったところで、係員の誘導にしたがって、送迎バスに乗りこむ。
この時初めて暖かい外気に接しって、南国に来たことを実感した。

ニッポンレンタカーの営業所までは空港国内線ターミナルからバスで5分程度の所にある。道路(国道332号)をはさんだ対面には、「フリーゾーン」という自由貿易地区がある。
バスの運転手から免許証とクーポン券(持っている人のみ)を準備して下さいということを言われて、バスを降りると、営業所の外のカウンター(机だけ)で係の人に免許証とクーポン券(持っている人のみ)を渡し、名前が呼ばれるまで椅子に座って待つという手順になっているようだ。
そのうちに名前が呼ばれて、営業所の中で受付を行なう。料金は前払いで、ドライブマップももらえる。そして、沖縄でのドライブに際しての簡単な注意事項を聞く。「国際通り」が平日の日中、バス専用レーンになって一般車が通行できなくなる旨の説明を受ける。このことはガイドブック等でも紹介されている。

料金の支払いを済ませた後、配車されるまで外で座って待つことになる。
私達は一番安いリッター車を予約していたのであるが、実際に配車されたのは三菱のギャラン。追加料金を取られたらかなわないので、念のため、「予約していた車種と違いますけど。」と係の人に言ったら、「大丈夫ですよ。」、とのこと。料金はリッター車の値段のままである。こちらラッキーであるのだが・・・普通にギャランのクラスを借りた人は、それ相応の値段のはずだろうから、ずいぶん得をした気がする。おまけにカーナビもついており、しかも無料であった。営業所の張り紙には、カーナビのレンタル料1日千円、となっていたが、追加料金を払わずにすんでいるのである。このあたりが何と言うかアバウトというか、南国という感じである(偏見ですみません)。
余談であるが、車のナンバーは「111」であった!!

というわけで、12:30分に出発!!

2.レンタカー営業所から本島南部方面(ひめゆりの塔、平和祈念公園)へ

レンタカーの営業所前の道路は中央分離帯があって右折できないので、一旦空港方面に向かって最初の交差点でUターンをして東へ向かわなければならない。
空港周辺の敷地は、陸上自衛隊、海上自衛帯、航空自衛隊の駐屯地・基地があり、制服姿の自衛官が大勢いた。
国道332号を少し走ると、まもなく国道331号に突き当たるので、そこで南へ進む。しばらくは片側2車線であるが、年度末の予算消化工事(?)が多くの個所で行なわれていて、ところどころ走りにくい。また、平成15年開通予定のモノレールの建設工事も行なわれているので、走る際には注意。しかし、この時、沖縄の地元の車はとてものんびりと走るということに気付いた。だいたいの車が制限速度プラス5キロ程度で走っており、関西人ならずとも、大方のいわゆる「
やまとんちゅ」(沖縄以外の日本人)であればいらいらして追い抜きたくなるかもしれないが、ここは沖縄。「郷にいれば郷に従え」という気持で、無茶をせずに走りましょう。ただでさえ「わ」ナンバー(レンタカーのナンバー)と「Y」ナンバー(米軍関係者のナンバー)は沖縄では目立つので、節度ある運転をこころがけたいものである。

この国道331号沿いには、ガソリンスタンドやファミレス等が多く散在している。

国道331号をしばらく走っていると、この道路は糸満市(いとまんし)方面に右折して(方角でいうと南)更に道が続いていくことになる。
右折して少し走ったところ、進行方向(南)に向かって右側に「
与根食堂」(よねしょくどう:豊見城(とみぐすく)村字座安335 電話:098-850-4029)という沖縄そばが食べれる有名な店がある。「るるぶ」等でも紹介されているが、一見するとあやしげな古びた食堂風であり、内装も普通の食堂といった雰囲気である。が、ここのそばはとても旨かった!!よね食堂
私は「
中身そば」(650円)と呼ばれる豚の内臓が入ったそばを、マダムは「ソーキそば」(600円。ソーキと呼ばれる豚のあばら肉がはいったそば)を注文した。そば以外にもお汁やちゃんぷるー料理があるが、ほとんどの人はそばを注文していた。
中身そばの具はよく煮込んであるので臭みが全くなく、とても柔らかい。また、ソーキも良く煮込まれているので、ついている軟骨もコリコリと食べることができる。そばのほうはうどんを細くしたような感じで、こしがある。だしはさっぱりとしており、とても食べやすい。いずれも具がたっぷり入っており、十分におなかがいっぱいになる一品である。
ここは駐車場もあるので、車でも安心である。また持ちかえりもできるとのことである。なお、近々店が新しくなる旨の看板があった。

食堂を出発して国道331号を約10キロ程走った所に「
ひめゆりの塔」がある。戦争の爪あとを目の当たりにし、神妙な気持になる。塔へ行く手前に献花が売られており(200円)、そこで献花を買って塔の前にささげて、ひめゆり学徒隊の冥福を祈った。
同じ敷地内に
「ひめゆり平和祈念資料館」(入館料300円)があるので、史実を詳しく知りたい方はぜひどうぞ。
ひめゆりの塔
駐車場については、ひめゆりの塔の手前に大きなみやげ物屋があり、ここに無料で駐車することができる。バイクも大丈夫。おじさんが立って、車を誘導していて一見駐車料金を徴収するのかと思われたが、
駐車料金は無料の上(広い駐車場には確かに「レンタカー無料駐車場」と書いてある)、みやげ物屋の割引券とそのみやげ物屋内にある「ブルーシル」アイスクリーム無料試食券(10人までOK!)をくれる。ただし、無料アイスクリームはみやげ物屋の入口近くにある「ブルーシール」のカウンターでもらえるのではなく、みやげ物屋の中にある食堂内で出されるということであった。食堂に入って、無料アイスクリームだけ食って買える度胸のある人はぜひ試してみてください。私は小心者だったので断念した。

ひめゆりの塔を訪れた後、およそ4キロ先にある「
平和祈念公園」を訪れた。大きな駐車場があり、ここも駐車料金は無料。平和祈念公園よりこの公園は綺麗に整備されている。園内には沖縄戦の戦没者を祭る慰霊碑がたくさん立ち並び、またこの戦争で亡くなったすべての人の氏名が刻まれている「平和の礎(いしじ)」が建てられている。
公園には複数のマスコミ関係者が取材に来ていたが、おそらく沖縄サミットに関連して、沖縄の歴史を振り返る特番を作るための取材をしているのであろうか。敷地内には「
沖縄県立平和祈念資料館」もある。
園内からは美しい海岸の景色を眺めることができるが、戦時中、このあたりから多くの住民が海へ投身し最期を遂げたということである。

3.本島南部から本島北部(やんばる)まで

主な南部戦跡を訪れた後、今度は本島最北端まで一気にドライブすることにした。
国道331号を進み、具志頭(ぐしちゃん)村の中心地で国道507号にスイッチしてしばらく北上する。国道507号が那覇市の境界内に入ってすぐに国道329号にスイッチして東へ進むとすぐに、沖縄自動車道の那覇IC入り口に差しかかる。ここからは高速道路で本島を北上することにした。那覇自動車道は本島中部まで伸びており全長57.3キロである。
私達が走っていた時、高速道路も所々工事中であり、車線が規制されている個所が何ヶ所かあった。高速道路においても、地元の人の運転はいたって穏やかであり、100キロ以上出している車はまず見うけられなかった。これならばバイクも安心して走ることができるであろう。この自動車道には2つのサービスエリアがあるが、私達は那覇ICから約37キロ走ったところにある伊芸(いげい)SAで小休止(このSAの建物も工事中であった)。売店で売っていた紅いも饅頭一つ購入。一つ200円もしたが、まあまあ旨かった。この時点で午後3時前であったので、宿泊予定のホテルにチェックインがおおよそ午後9時頃になることを伝える。

走り出して
宜野座(ぎのざ)IC(那覇ICから48.1キロ地点)で降りて、本島中部から東海岸沿いを走って本島北部まで行き、そこから西海岸沿いを南下して行くことを考えていたのであるが、ぼおっ〜として運転していて気付いたら宜野座ICを通り越してしまった!!仕方なく、沖縄自動車道最終地点の許田(きょだ)IC(宜野座ICから9.2キロ)を出て国道58号にスイッチして、西海岸を北上して行くことにした。つまり当初予定の逆周りで行くことにしたのである。
国道58号に入ってすぐの山側に「
道の駅許田」がある。58号は片側2車線であるが、名護市街を抜けるまで交通量はかなり多い。名護市街を抜ける部分以外は、基本的にずっと海岸沿いを走るので気持が良い。バイクだと潮風を直接感じることができるので、もっと心地よいだろう。

本島最北端の「辺戸(へど)岬」へ向かう国道58号線には、上記の道の駅の他、大きな地域物産店が1箇所あったので、ここでも小休止ができる。
本島の北部地域は「
山原(やんばる)」と呼ばれ、熱帯の原生林に覆われた山があり、めずらしい生き物が生息している地域である。あの「ヤンバルクイナ」も生息している地域である。

この本島最北端の地である辺戸岬には、祖国復帰を記念する石碑が建てられており、観光スポットでもあるようで、私達が訪れた時は、米軍関係者の人たちが多数訪れていた(車のナンバーからわかる)。ここから眺める海もなかなか素晴らしい。辺戸岬
すぐそばにレストハウスがある(売店、レストラン、トイレ等が併設されている)。駐車場も広い(無料)。辺戸岬
ここから東海岸を南下する場合には、途中、休憩できる施設がないので、トイレはここですませておいた方が無難。

今回私達は行かなかったのであるが、岬からちょっと行った所(1キロ程度)に「
茅打ち(かやうち)バンタ」と呼ばれる断崖絶壁があり、ここから眺める景色もすばらしいとのことであるので、時間に余裕がある場合は、是非訪れてください。

辺戸岬を出発して、東海岸沿いの国道58号線を南下していくか、車の往来はほとんどなかった。「奥」という集落までが国道58号であり、ここからは県道70号となる。道はちゃんと舗装されており対面通行でちゃんとセンターラインもある。

東海岸側の道路は西海岸側の道路とは異なり、時折海が見えるが、ほとんどが山の中を走る道である。しかし、ブラインドカーブが続くような個所はなく、全体として緩やかなカーブとアップダウンの繰り返しとなり、バイクで走ると楽しいルートであると思う。
道沿いに梅か桃の木が植わっている個所があり、満開ではないが、既に開花していてとても綺麗であった。一方で、ススキが生えているなど、温暖な気候の沖縄ならでは(?)の景色が楽しめる。

「奥」の集落からは、県道70号線になるが、道はちゃんと舗装されており、センターラインのある対面通行である。走っていると、道路標識に「亀横断注意」とか「ヤンバルクイナ横断注意」とかいうのがあって面白い。しかし、シャッター音にも怯えると言われるほどのヤンバルクイナが人里に出てくるとも思えないのだが・・・


4.本島北部(やんばる)から恩納村のリゾートエリアまで

当初カヌチャ浜の方まで西海岸を走ろうかと考えていたが、夕方6時を過ぎ、辺りもだいぶ暗くなってきて、しかも山中の道が多いため、だんだん飽きてきてしまい、
辺戸岬から20キロぐらい走ったところで、県道2号線にスイッチし、峠を越えて東海岸へ出ることにした。県道70号から県道2号にスイッチして少し走った左手に、トイレ休憩できる公園らしき施設があった。

峠を越えて国道58号に出るまでの道はワインディングが続くが、おおよそ走り易い道であった。カーブに差しかかる部分のカーブ外側には反射盤がちゃんと設置されており、またカーブの部分の路面がすべりどめ(?)で赤茶色に塗ってある。走っている車はほとんどないが、道はちゃんと整備されているのには驚いた。

国道58号に出て南下していく。名護市街に入ると交通量もかなり多くなり、国道沿いに大きな店舗やレストランが見られるようになる。名護市街を抜け更に南下して行き、今夏の沖縄サミットのメイン会場地を抜けると、今日の宿泊地である恩納村のリゾートエリアに入る。リゾートホテルが立ち並び、異国情緒あるれる一帯である。


とりあえず宿泊するホテルである「恩納マリーンビューパレス」の位置を確認し、そのまま国道58号を1キロ程南下したところの反対車線沿いにある「南栄」(恩納村字仲泊1414-1 電話:098-964-3824 営業時間9〜6月は11:00〜21:00、7〜8月は11:00〜22:00))という海産物料理店で夕食をとることにした。この店も外観は古びた食堂風で、若干入るのをためらってしまう雰囲気である。入口を入っても誰もいないのだが、入口を入ってすぐに下へ降りる階段があって、降りたところに大きな座敷があるのだ。20時過ぎに入ったのだが、結構賑わっていた。

定食メニュー(1,300円〜1,500円のものが中心)が大変豊富で、メインはやはり海産物であるのだが、
イセエビとステーキがセットになった定食(1800円だったかな)が有名なようである。私自身はイセエビには引かれなかったので、沖縄の大衆魚とされている「グルクン」定食を、マダムはイカ墨汁定食を注文した。

このグルクンという魚は、大きさはアジぐらいの大きさで体色は赤色で、肉は白身。ちょうどキンキみたいである。
グルクン定食のグルクンはから揚げにされていたが、この調理法が一般的のようである。
出された定食はかなりのボリュームがあり、メイン料理に小鉢、刺身、ご飯とお汁がついている。グルクンも2匹あった。一方のマダムが頼んだイカ墨汁の量もすごい。鍋焼きうどんが入っている土鍋ぐらいの大きさの鍋にイカ墨汁が大量に入っており、お碗にとりわけても7杯ぐらいの分量があって、結局飲み干せなかった。余談であり、あらためて言う必要もないが、イカ墨汁を飲むと唇や歯が黒くなってしまい、おまけに翌日に体外へ排出されるものも案の上黒くなっていた(食事中の方ゴメンナサイ!!)
食事はとても満足できる内容だった。
このお店は大衆的なお店で、座敷も広いので、ツーリングの際にも気軽に立ち寄れるお店であると思われ、お勧めである。

食事の後は、ホテルにチェックインし、今日の予定は終了とあいなりました。



1月23日(日)

1.恩納村〜万座毛〜残波岬

今日素晴らしい天気だ。マリンビューが楽しめると期待していたのだが、値段をケチったばっかりに、山側の部屋となってしまっていたため、海は見えず。しかし、朝食場所のレストランからは海を眺めることができた。

午前9時頃にホテルをチェックアウトする。今日最初の目的地は「万座毛」。国道58号をしばし北上する。昨晩通った道を引き返す格好となる。7〜8キロ程走って、「万座毛」と書いてある表示にしたがって左折して少し行くと、突き当りが駐車場(無料)になっている。若干のみやげ物屋と公衆トイレがある。駐車場は狭いので、時間帯によっては満車になることもあるかもしれないが、回転が速いと思うので、少し待っていれば問題はないであろう。バイクなら問題はない。

そして遊歩道を歩くと、トップページの写真のような断崖の光景が目に入ってくるのである。先端が象の鼻のようになっていて変わった形をしている。この写真ではわからないが、海はとても綺麗であった。

この遊歩道以外は何もない(ただし、琉球の民族衣装を着た人がいて、有料で一緒に写真をとりませんかとセールスしている)が、雄大な景色を目の当たりにすることができるだけで充分であると思う。

万座毛を後にして、再び国道58号に戻り、南下していく。次の目的地は読谷村(よみたんそん)「
残波岬」である。ライダーの心理としては、「〜岬」と名のつく場所には取り敢えず行ってみたくなるのである(自分だけか?)。

途中国道58号から県道6号に入るのであるが、道路表示にしたがって行けば、まずは大丈夫であろう。私たちの場合、今回はカーナビがついていたので、かなり役に立った。

沖縄残波岬ロイヤルホテル」が現れると、行くその先に大きなシーサーの像がある公園(テニスコートやサッカーグランドもある。レストハウス及び公衆トイレもあり。)が広がり、大きな駐車場もあるのだが、更にその先を行くと岬の灯台の手前まで行くことができ、ここに車を止めることができる。

灯台周辺はごつごつした感じの岩場が広がっており、海岸線は断崖絶壁がつづいており、荒涼とした雰囲気を醸し出している。灯台を背にして、北側の海岸線に沿って整備された遊歩道があり、5分程度歩くと、ちょっとした眺望ポイントが現れる。ここから見る灯台も良い感じである。ここは訪れる人もほとんどいないようで、のんびりとして心地良かった。

さて、次なる目的地は「首里城公園」である。

2.残波岬〜首里城公園〜那覇市内

残波岬から再び国道58号に入って、しばらく南下していくと、嘉手納町に入る。ここには東洋一の規模と施設を誇ると言われている米軍の嘉手納空軍基地が国道沿いに現われる。この基地の外周に沿って国道58号線が走っているが、この辺りから片側3車線となる。嘉手納基地のある沖縄市は、嘉手納基地の設置によって生まれたた「コザ市」が後に美里村と合併してできた市であるが、現在もバスの行き先には「コザ」と書いてあったり、英語でかかれた看板が至るところにあるので、インターナショナルな雰囲気が漂う街である。
嘉手納基地を通りすぎてしばらく南下すると、宜野湾市に入り、今度は移転問題で揺れている
普天間基地のそばを通ることとなる。

更に南下し、浦添市に入ってから国道58号を離れ西へ進路をとり、一路、首里城公園へ向かう。案内表示が出ているので、公園まで無事にたどり着けると思う。
駐車場は「首里城公園レストセンター(
首里杜館:すいむいかん)の地下にあり、有料(普通車3時間まで600円ぐらいだったかな。正確な金額忘れてしまいました。すみません。二輪の料金不明)。この首里杜館には案内序、名産物品店、レストラン等がある。

首里城公園の入場料は大人800円(開館時間:<3〜11月>9:00〜18:00(受付17:30)、<12〜2月>9:00〜17:30(受付17:00)。メインの
首里城正殿を見るためには入場料を支払うことになる。
首里城は沖縄戦で焼失の愛き目にあったが、平成4年に復元されたものである。実際に目の当たりにしてみると、写真やテレビで見てイメージしていたものよりは小さく感じた。建物や伝統衣装の随所に使われている龍や獅子のモチーフを見るにつけ、琉球王朝が中国の影響を強く受けていたことが伺える。正殿の中も見学できるようになっている。

有料区域を出た後、案内所でもらった「首里散策マップ」を見て、このあたりで有名な饅頭を買いに行くことにした。途中、
守礼門をくぐっていこうと思っていたら、門より西側の方が、発掘調査工事のため行き止まりとなっていたので、迂回して歩いていくこととなった。

最初「
山城(やまぐすく)饅頭屋」行こうと店まで行ったところ、運悪く定休日であったので、別の饅頭屋へ行くことにした。首里城から20分ぐらい歩いたことろで、国道82号線から少しだけ入ったところにある、「儀保(ぎぼ)饅頭」(那覇市首里儀保町3-19 電話:098-884-1764)へ行った。ここの饅頭の特徴は、饅頭の表皮に赤い「の字が書かれ、月桃の葉(いい香がする)で饅頭が包まれるのである。最初、饅頭という名がついているので小さいものだとばかり思っていたが、実際に買ってみると、いわゆる「あんまん」とほぼ同じ大きさで、味的にも中に粒餡が入っているので、あんまんと同じような感じであった。マダムと2つずつ食べるつもりで4つも買ったのだが、とても一度に全部は食べれなかった。

饅頭を買ったあと、駐車場に戻り、那覇市内へ向かうことにした。

途中、「
A&W」に立ち寄り、念願の「ルートビアー」を飲んだ。これはアルコールが含まれていない飲料で、数種類の薬草などが入っていて、たとえて言うなら「ドクターペッパー」的味であり、好みが分かれるところである。話のネタとしてチャレンジしてみる価値はあるかな?なお、ルートビアーは店内で食べることにするとジョッキで注がれ(テイクアウトの場合は普通の紙コップ)、おかわり自由とのことである。沖縄のA&Wでは、駐車場から直接注文することもでき(各駐車スペースに設置されているマイクを通して注文できる)、車まで頼んだものを運んできてくれるシステムもある
「A&W」と言えば、数年前マレーシア・クアラルンプールの国鉄中央駅にある店に行って以来である。個人的には「マクド」の方がハンバーガー類はうまいと思う。


再度国道58号に戻って南下して那覇市内へ入り、15時過ぎ頃に、この日の宿泊地である「パシフィックホテル沖縄」に到着した。
それから少し休息してから、那覇市の繁華街「
国際通り」まで散策に行くことにした。(つづく)