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実録!! 大型二輪教習(Horipa編)

garage


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/20(月)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 卒業検定当日

 昨晩はとりあえず良く眠ることができたように思う。

 目が覚めて外を見る。今朝は嫌な天気。今にも雨が降り出しそう。嫌やなあと思っていると、家を出る頃には雨が降ってきてしまった。とりあえずカッパを用意して出かける。集合時間の30分ぐらい前に教習所に到着し、コースを眺めていイメージトレーニングをする。

 集合時間は8:50。二輪、大型、けん引、大特審査の検定が同時に行なわれるので、参加者はほとんどが男性。普通ニ輪と大型に女性がそれぞれ1名ずついたようである。

 大型ニ輪は私を含めて3人。普通ニ輪が4名、小型が2名であった。

 はじめに検定を受ける際の注意事項や採点の方法についての説明を受ける。検定コースの進路を間違えても減点にはならないということを聞いて、少し安心する。ご存知の通り、二輪の合格点は100点満点の70点以上。検定コースは全員1コースであるという通告があった。

 全体説明を受けて、いよいよ検定の準備。二輪の受験者は教習所の端っこにある二輪用の待合室へ向かう。このころ雨が本降りとなってくる。

 教官より「この雨だから検定日を変えたいという人がいたら手を上げて」という話しがあったが、誰一人として手を上げる人はいなかった。一応皆気合が入っているようである。「雨の日に教習したことがない人は?」と聞かれると、4名ほどの手が上がっていた。私は以下で書いているとおり、雨の中で2度ほど急制動の練習をしたことがあるので、それ程恐怖心はなかった。

 とりあえず、皆かっぱを来て準備をし、検定の順番が1番と2番の人が先にでることになった。ちなみに私の順番は2番目であった。1番目の人はすごく緊張することになるだろうから気の毒と言えば気の毒。

 検定用バイクは大型、普通、小型共に各1台ずつ。バイクは既に定位置に置かれ、アイドリング状態になっていた。

 雨は依然かなり降っている。そうこうするうちに、1番目の人が発進。教官もバイクに乗って後ろをついてくるのかと思ったらそうではなく、走行中の姿が見える位置にちょこちょこ動いて確認している。それゆえ、細かいところまでは見ていないようである。私が中免を取ったところでは、教官がバイクに乗ってついてきていた。

 1番目の人は特に問題もなく無事修了。そしていよいよ私の番に。

 安全確認をしてバイクにまたがろうとしたとき、右足の先がテールランプの上辺りについているギアチェンジを確認するランプのカバーを蹴っ飛ばしてしまったようで、カバーがころころと地面に転がってしまった。教官がつけてくれたが、これは減点にはならなかったようである。(-o-;)

 まずは課題コースの外周を一周し、進路変更をして右折し、交差点へ向かう。大げさに左右を確認し、交差点を右折して通過し、見とおしの悪いT字路を更に右折する。ここでは一時停止線で一旦停止し、道路の左右の状態が見渡せる位置まで出て、再度一旦停止して右折するという方法をとる。

 右折するとすぐに障害物があり、進路変更して通過する。その次はカーブを曲がったところから外周を指定速度の35キロで走る。瞬間的にでも35キロでればそれで良い。

 そして次のカーブをすぎてから右折し、すぐに交差点へ。信号が赤だったので停止。青になり左右・まき込み確認をして交差点を左折。すぐに踏切へ向かうためにまた左折。

 踏切前で一旦停止し、ここでも前方・左右・音確認をし、ギアは1速のまま踏切を通過してすぐに左折。少し行ってまた左折し、今度はすぐに交差点を右折し、すぐにまた右折して坂道へ。

 坂道の停止位置で一時停止し、坂道発進。坂道を下ってすぐに左折し、一時停止して更に左折。少し進んだところで今度は右折して、S字・クランクへ進む。クランクの出口では小回りですぐに左折しなければならない。クランクを出てから一時停止し左折。そして、指定40キロで走り急制動。今日は雨天なので停止位置は14メートル以内。後輪ロックはしなかったと思う。

 ギアを1速に戻して発進し、180度ターンして、すぐに波状路の方へ進む。無難にこなし、課題コースの外周を1周し、スラロームへ。多少緊張しているのと路面が濡れているのとで、普段よりは若干慎重に走る。7秒以内では抜けていたと思う。スラロームを出て180度ターンして最後の課題の一本橋。

 事前に教官より、雨だから多少時間は犠牲にしても、滑って脱輪しないようにという説明があったこともあり、あまり粘らないようにしようと考えて、自分自身で時間をカウントしてたら、緊張していてカウントが早かったのか、一本橋の横にあるタイマーを確認すると8秒だった!あちゃーと思いながらゴール地点へ。エンジンをストップし、安全確認をしてバイクからおりスタンドをかける。やれやれ、終わった。

 教官からは、一本橋の時間がちょっとすくなかったな、とだけ言われる。ここだけだとマイナス2秒×5点で10点の減点ですむ。一本橋は確かに納得がいかなかったが、それ以外はまあまあだったと思う。

 とりあえず最後の人が走るのを待合室の方から遠目に眺めていた。最後の人も無事ゴールできていた。

 合否の発表まで40分ぐらい待たされる。10:50から教室で合格発表。最初に教官が、名前を呼ばれた人は荷物をまとめて出てくださいという説明があり1名の名前が呼ばれたが、不合格であった人はすでにこの部屋にはいなかったようであった。

 結局その一人(普通ニ輪)以外、他の車種も含め、全員合格!!ということは私も合格したということである!!

 ここで安堵の息をつく。

 その後合格証明書や試験場へ持っていく書類等をもらい、おまけに卒業証書と紅白饅頭ももらえた!めでたし、めでたし。

 〜私は一発受験ではなく、教習所へ通って大型免許を取得することになったが、結果的に私にとってはベストの方法であったと思う。普段250CCのアメリカンでニーグリップもろくにしていない人間にとって、大型バイクの扱い方からはじめて、安全な乗り方を学ぶことができたのは有意義なことであったと思う〜
 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/19(日)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第2段階6時間目

 今朝も良く晴れていて暑い!!

 この時間は、高度なバランス走行というのが課題。

 最初はいつものように検定コース1及び2を交互に走る。走り出してから最初にある交差点内で、右折待ちをしていて、発進しようとしたらいきなりエンストしてしまい、バランスを崩して立ちごけ。検定本番中なら、即検定中止もの。実際の道路でやったら轢かれてたかも。恥ずかしい思いをしつつバイクを起こし、すぐに発進。前方の信号はすでに 赤に変わっていた。やれやれ。朝一でバイクのエンジンが暖まっていなかったからだと、バイクのせいにする。しかし、この段階にきてエンストは恥ずかしい。しばし反省。気を取り直して走る。

 そのあとは特に問題はなし。スラロームをしていて今頃気付いたのであるが、バイクが通る部分の路面がはげて白くなっており、そこを通るように気をつければパイロンを倒す畏れもなくなるのではと考えた。

 1回目に急制動をやったとき、後輪がロック気味だったが、以降はうまくできていた。

 しばらく走ったところで、教官につれられ、外周をスラローム走行。大きなスラロームと小さいスラロームを断続的に行なう。次にスタンディングの姿勢でスラロームをする。

 それが終わってから、小回りでUターンや右折左折する練習を行なう。小回りUターンのバランスとりが思ったよりかなり難しく、何度か路肩に突っ込んでしまったり、転倒してしまったりした。

 ハンドルを一杯に切って、半クラッチを使いながらバイクをバンクさせていくのがなかなか難しい。倒れそうになる瞬間にアクセルを空け車体を起こすタイミングはつかんだが、状態が硬直してしまう。なんとかコツをつかんだあと、8の字コースのコースの中の道路で内部分で小回りの練習。回っているうちに視線がおかしくなりバイクのバランスも崩れてしまう。ジム・カーナの講習会に行って見ようかという気になってしまう。

 ターンをやったあとは、コース外の道なき道や砂利道をスタンディングの姿勢で乗り越えていく練習。これは特に問題はない。

 以上が「高度なバランス走行」の練習であったが、私にとっては小回りUターンが一番難しかった。まだ完全にバイクを乗りこなせていない証拠である。今度Toruさんに教えてもらおう。

 この時間の教習はこれで終わり。ターンのできは散々であったが、特に問題にされず、次に進むことができた。

第2段階7時間目(見きわめ)

 今日は連続で教習を受けている。これまでとりあえず時間をオーバーせずに来れた。

 教官は前の時間と同じ教官なので、既に課題コースの私の走りを見てもらっているので、見きわめとしてはやりやすい。

 ひたすら検定コースを交互に走る。教官が伴走してくる様子が一向にない、ちゃんと見ててくれているのであろうかと思ったが、課題コースの部分はちゃんと見てくれているようである。ただ、コメントはほとんどない。一本橋は10〜11秒、たまに早すぎて9秒になる時がある。11秒以上出ない。まあ、ええか。

 あとは、安全確認や指示器の出し消しをちゃんとできていれば、とりあえず大丈夫であろうと思う。スタートとゴールの際の安全確認も忘れないようにしておかねば。

 各コース3回ずつぐらい走ったところで時間が来た。教官からは、「検定は午前中で終わるので、午後から試験場に行けますから。」とだけ言われて教習全過程修了!!

 明日の午前中は年休をとって検定を受験することに。あとは天気が良くなってくれることを願うのみ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/18(土)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第2段階4時間目

 今朝はいい天気だ。

 今朝ははじめてマダムHoripaと同じ時間帯に教習を受ける。もっとも大型と普通とでは教官が別になるのだが。

 この時間は自由走行で、普段の検定コースではないコースを、自分で好きに走って良いという内容。あまり走らないで欲しいと言われた場所をはずして、気ままに走る。加えて、課題のコースも走る。

 教官がついてこなかったので、果たして良い走り方ができていたのかどうかわからずじまいであった。

 その後、検定コースの1と2を交互に走る。ずっと走っていると、途中で頭がこんがらがってきて、一度コースを間違えかけてしまった。

 今朝は路面が乾いているので、急制動は11メートル以内での停車となるが、問題なく止まれた。

 波状路は、今までくせで一番最後のでっぱりを前輪が通過した時点で無意識に座っていたようで、後輪がでっぱりを越えるまでスタンディングの姿勢に保っておかなければならないという指摘を受けた。

 一本橋ではがんばって11秒で、だいたい10秒ギリギリのまま。教官から、自分で1、2、3・・・とカウントして走ってみるといいと言われて、そのとおり口に出して一本橋を渡っていると、不思議に集中力が増し、心が落ち着くようになるということを発見した。これは良い方法だと感動し、以降、秒数をカウントすることにした。

 スラロームは平均5秒で抜けていけるようなので、なるべくスピードを調整してパイロンを回りこむように走るように心がけようと思った。ちなみに、最後に調子に乗ってスピードを出しすぎて、リアブレーキで調整したら後輪が少しすべってしまい、パイロンを1本倒してしまった!!

 これまでのところ、一本橋とスラロームにムラがあるものの、その他については特に問題と思う。

 あっ、この時間でマダムHoripaがついに第2段階の見極めをもらえることができたようで、とにかくおめでとさん!!

 教習オーバーも4時間オーバーですんだようで、なかなかやるやん、というのが私の感想。最初の頃はほんとどうなるものかと心配していたのであるが・・・彼女の検定は22日の水曜日。ちょっと日にちが空くけど、がんばって合格して欲しい。

第2段階5時間目

 この時間は実車ではなく、ゲームセンターにあるようなシュミレーターを使っての教習。この時間の目的は、危険を予測した運転について学ぶことである。

 教習は私を含めて2人だけ。もう1人の人も大型の教習であるが、中免をとって10年ぐらいになるというベテラン。一方の私はまだ4年程度。

 シュミレーター教習の詳しい内容については、マダムHoripaの日記に記されているので、そちらをご覧下さい。

 バイクの操作方法は実際のバイクと同じであるが、バンクさせてカーブを曲がるのではなく、ハンドルで曲がるようにしたりしなければならない点が違う。また、距離感や回りの車の速度もわかりにくい。目視ができないのもやりにくい。ミラーは画面上に現れているので、なんか変な感じ。

 2人で交互にシュミレーションを体験する。街中、霧の中、夜間、高速道路等での走行が体験できる。いろんな所から、車、バイク、人がふざけるなと思うぐらい飛び出してくる。余談であるが、このシュミーレーターはHONDA製であるので、画面の車の絵はホンダ車がほとんどである。

 一般道路を走っているときは、まずますの運転ができたが、高速道路走行では3回ぐらい死んでしまった!!

 実際の走行では「1回死んだ!!」なんぞいうことはできないので、そうならないように気をつけて走りたい。

 ・・・これで残すところ2時間。

 明日の日曜日2時間連続で乗るので、これで見極めがもらえるようにがんばりたい。

 とりあえず、卒業検定は月曜日に予約しておいた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/17(金)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 第2段階3時間目

 今朝、メールでMasatoさんから意味深な添付書類が送付されてくる。中を見ると・・・いやあ、ほんと、おめでとうございます!!Masatoさんの大型ニ輪免許取得までの道のりについては、こちらへ。これを見て、私もがんばらねばと、気合が入る。

 そして、今日の教習は午後7時から。仕事を定時で終え、そそくさと退社する。しかし、帰り際、大阪府全域に大雨洪水警報が発令され、電車に乗る頃には空が真っ暗になり、どしゃぶりの雨になる。自宅最寄駅に到着した時には、この辺りではまだ雨が降り出していなかったが、今にも降りそうな天気で、自宅についたとたん、雨が降ってきて、雷も鳴り出した。

 今日の教習は、急制動の復習と回避の練習なのに、前回に続けて雨とはついていない。天気の良い日に急制動の練習をしたいものだ。

 教習が始まる頃には雨が小ぶりになったが、夜間で雨降りというのは嫌なものである。昼間と感覚が違い、距離感もつかみにくくなる。

 はじめに、新たに検定2コースを教官について走ることになった。検定1コースとの違いは、踏切と外周を回るコースの順番が若干違うだけで、その他の課題の部分については変更はないので、単に覚えておくだけである。

 にくいことに、踏切へ行くのには小さく左折しなければならないのであるが、その角にわざとマンホールがあり、気をつけていないとスリップしてしまうような「仕掛け」が施されている。晴天の時は気にならないのであるが、雨天の時はすべりやすくなっているので、避けて通るように気をつける。他にも1箇所、検定コースの中に同じように今度は排水溝によくかけられている網状のふた(口で説明しにくい!)がある場所がある。ここもスリップし易いことに気付いた。

 一本橋もスリップし易い。今日は2度ほど途中で落ちてしまった。スピードの調整も難しくなる。リアブレーキを使いすぎると滑ってしまうのである。また、暗いと視線の位置が定まりにくい(のは自分だけか)。

 急制動は特に問題はない。指定速度40キロまで早くあげてしまうとあとが楽になる。指定速度に達するのが遅いと、その分加速がついたまま急制動を行なわなければならないので、制動郷里も伸びるからである。雨の日用の14メートル以内で停車することについては慣れたようである。今度は晴れの日にやりたいものである。

 次に場所を変えて回避の練習を行なう。40キロで走って来て、突然出される信号の色を見て、左右に避けたり急制動を行なう練習である。危険を察知してから危険物を回避して停止するまでどのくらいの距離が必要になるかを体験するものである。

練習の時は身構えてやっているので、比較的早く回避の体勢が取れるが、普段路上で走っている際には、もう少し距離が伸びてしまうことになるという話を聞く。スラロームやクランクなどは実際にはあまり役に立たない課題であると思うが、急制動や回避の練習はそういう意味ではかなり実践的な意味合いがあるように思う。

 今日はここまで。カッパを着ていたので、汗だくになってしまった。

 明日の土曜日は、2時間の教習(うち一時間はシュミレーター教習)。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/15(水)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第2段階1時間目

 今日は台風の接近により朝から天気が悪い。今日も朝一番9時から2時間連続で教習を受けることになっている。

 教習開始直後までは雨が一時的にやんでいたのであるが、前回のコースを1周走っているうちに雨が降り出してきた。カッパを着に行かせてもらい、いややなあ、と思いながら教習を開始する。

 この時間は、交差点の通行(直進、右折、左折)、見通しの悪い交差点の通行、踏切の通行等である。

 普段路上を走っているので、特に問題はない。ただし、路上と違って、普通車が数珠つなぎとなってとろとろと走っているので、なかなか交差点を通行できないときもある。

 外周では指定速度の35キロまで出す練習をする。後は、これまでやってきているコースを走る。これで、急制動以外は、卒業検定1コースを走ったことになる。

 残りの時間は検定コースをぐるぐると練習するのみ。

第2段階2時間目

 雨脚が強くなり、風もでてきた。ほんまいやである。前の時間で皮グローブがびしょ濡れになってしまい、そのせいで手がふやけてきている。

 この時間は、カーブの安全走行と急制動の練習。この課題を行なうには、最悪のコンディションである。

 はじめに小さいカーブ(通常は15キロで曲がるカーブである)に沿って、20キロ、25キロ、30キロ、35キロの速度でアクセルを戻さずにカーブを走行してみる体験を行なう。曲がれないと思ったら無理をしなくて良いということである。

 20キロの速度は問題ない、25キロ以上は怖くてバンクできず、道を逸れてしまう。雨で路面が濡れていることもあり、怖くてバンクできない。30キロまでやったあと、次は、カーブ手前で安全な速度まで落としてからカーブを走行するのを体験する。

 この次は急制動の練習。雨で路面が濡れているので、パイロンが立ててある位置(制動開始位置)から14メートル以内で停止する練習を行なう。ご存知の通り、通常の路面状態の場合は11メートル以内である。指定速度は40キロで、3速まで加速する。

 フロントブレーキは一気にかけるのではなく、小指・薬指・中指・人差し指の順番でじわっと力をかけていくように、という教義を受ける。特に大型の場合、車体が重いのでまた、リアブレーキが強すぎると後輪がロックしてしまい、エンストしやすくなるということも学んだ。

 実際、リアブレーキが強かったかなあ、と思うときは、リアタイヤがぶれて停止してしまうので、次はフロントを強めにかけようと考えながら走行する。とりあえず、転倒することなく、範囲内で停止することはクリアしている。

 4回程度急制動の練習を行なった後、次は、指定速度40キロで走行し、目標の位置(今回の場合はパイロンの位置)ギリギリまでにちゃんと停止できるかどうかという体験を行なう。どの辺りから制動を開始するかということは自分で考えて行なうことになる。3度ほどやったが、最初は目標位置のかなり前で止まってしまい、「まだまだいけるで」と教官に言われた。

 最後に400ccの教習車に乗り換えて急制動の体験を行なう。大型車との違いを体験するという趣旨である。

 教習者はCB400スーパーフォアである。短い足の私でもちゃんと両足がつく!!(実は、CB750では両足のかかとまでつかない(^_^;) ) 

 750ccから400ccに乗りかえると、400ccがとても軽く感じられる。急制動も楽に止まれる。

 元の位置に戻ってきて、教官から400ccに乗ったときの違いを聞かれる。吹き上がりが良くないのとエンジンブレーキが強く効く、と答える。先に走っていもう一人の人も同じ意見だったということである。あらためて、750ccの排気量の大きさを実感する。普段250ccのアメリカンに乗っているから余計そう感じる。

 この時間の教習はここまで。次の時間は、急制動の復習と、回避の練習であるとのこと。

 次回は9月17日(金)夜。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/12(日)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 今日も朝一番から2時間連続で教習を受ける。

 第1段階4時間目

 昨日のコースを走っといて、ということで一人で復習を繰り返す。波状路はエンストすることなく行けるようになった。膝でクッションを吸収する方法にも慣れた。

 一本橋は平均10〜11秒で渡っているが、ゆっくり行こうと気合を入れると、逆にふらついてしまう。教官から、「全体の3分の1のところで、あと3分の2残っているからがんばれと言われるより、3分の2の位置に来たところで、あと3分の1だからがんばれと言われる方が精神的に楽だろう。だから始めからゆっくり行こうとするのではなく、残りの3分の1で時間を稼ぐように考えた方がよい」とアドバイスを受け、なるほどそうやなあと思った。

 この時間の新しい課題は、坂道発進。といっても、既にバイクに乗っているので特に問題はない。始めに坂の上り下りの際の重心移動についてレクチャーを受ける。そして、始めにスタンディングの姿勢で上り下りの練習をやる。上りの際には前方に、下りの際には後方に重心を移動させるのを、スタンディングの姿勢でやるのである。

 傾斜のゆるい坂なら座ったままで全く問題ないが、例えば、ビルの3階程度の高さまで一気に上る坂があったとすると、とてもじゃないが、座った状態では上り下りはできない、という例え話しを交えて、重心の移動の重要性のレクチャーを受ける。

 ちなみにこの時間の教官は、普段はDTでコースを走りに行くとのこと。4週ぐらい回ると足がガクガクになるで、という話しも聞く。具体的でとてもわかり易い。

 次は座った状態で坂道発進。これを昨日までの練習コースに含めて交互に練習する。そうしているうちにこの時間の教習は終わった。

第1段階5時間目(見きわめ)

 はじめに前の時間と同じコースを走る。担当教官は他の教習生の方についてしまっているので、今回もほとんど自主練習のような感じ。スラロームのアクセルワークがいまいちうまくいかないので、自分でも納得が行かない。教官から、パイロンに接触しないためにも、バンク角を大きく取って行くのが良いという説明を受ける。

 私の課題は、スラロームのアクセルワークかなあと思う。今後また練習しておこう。

 この時間は見極めなのであるが、教官が後ろについて走ってくる様子もない。走行しているうちに、別の教官から、第2段階に走るコースを走ってみましょうということになった。進路変更や交差点通過が入ってくる。普段走っているので別に問題はないが、普通車や大型トラック、牽引車が所狭しと走っているので注意が必要。

 2回ほど同じところを走ったことろで、教習時間修了。

 何事もなく、とりあえず第1段階修了。次からは検定コースを走るので、コース図を見といてね、ということだった。

 次回は9月15日(水)。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/11(土)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 第1段階2時間目

 この時間の課題は、これまでの課題に加え、外周を1周走るコースと波状路が入った。

 最初は前回のコースを走っておいて、という指示に従い一人で練習。その後、教官の後について走っていく。

 途中、外周を走っている際に、一時停止後1速で発進し、すぐに停止し、再び発進して2速まであげたところですぐに1速に戻すという練習を行なった。これは、渋滞時を想定し、バランス良く小刻みに発進停車でき、立ちごけしないようにできるかを試す練習である。外周の長いい距離の部分を使い、端から端までこれを繰り返す練習もした。

 この練習は1回だけで終わった。

 今回はいきなり波状路にチャレンジさせられる。はじめてなので、でこぼこを乗り越えているうちに、スタンディングの姿勢がだんだんへっぴり腰になってきて、よけいうまくいかなくなる。ひざでショックを吸収するのはうまくできていたようだ。スキート一緒で、こわがって尻を出してしまってはいけないのである。ここでもスタンディングの姿勢でニーグリップはちゃんとしておかなくてはならない。

 波状路は半クラッチとアクセルワークだけで1速で進むので、タイミングが悪いとエンストしてしまう。私の場合、コースアウトはしなかったが、2度ほどでこぼこの上でエンストしてしまった。また、目線も大事で、やはり遠くを見ずに近くばかり見ているとハンドルがぶれてしまう。

 一本橋も、視線を遠くに定めて、なるべく視線がぶれないようにしておかないといけない。そうでなく、近くをばかりを見ていると、脱輪する可能性が大きくなる。この時間中に1度脱輪したが、そのときはやはり視線の向け方が良くなかった、と教官の指導を受けた。一本橋10秒は結構長い気がする。とりあえず渡れるのであるが、12秒はなかなか出ず、10秒前後をさまよっていた。

 この時間は上記の課題の反復練習。特に教官からは何も言われなかった。

 第1段階3時間目

 先ほどの練習でめちゃめちゃ汗をかく。今日も外気はとても蒸し暑いし、日差しもけっこうキツイ。

 前の時間のバイクとは違うバイクに。先ほどのバイクのクラッチは結構硬かったので、腕がつりそうになったが、今回のは遊びの具合もちょうど良い。

 始めに前の時間の練習の繰り返し。担当教官には私ともう1人の教習生(普通ニ輪)がついていたが、そのもう一人の方は今日がはじめてということで、教官はそちらにつききりになっており、ほっぽらかしにされた感じ。そこで、もう一人別の教官が、私の面倒も見てくれることとなった。

 この時間では、S字カーブ、クランク、8の字カーブ、スラロームの練習が入った。教官のあとについて走るが、クランク、8の字カーブでのアクセルワークがあまりうまくいっていないので、傍目にはいわゆるナナハンらしいかっこいい走りをしていないという感じがするのであるが、特に教官からは何も言われない。

 もう一人大型に乗っている人がいて、その人が後ろをついて走ってきていたのであるが、すごく滑らかな走りをしていたのでうらやましく感じながら走っていた。

 スラロームも頭がぶれて左右のバランスがうまくいっていないみたいだよ、と教官より指摘を受ける。これも、スキーと一緒で、頭の位置はぶれないようにしておくことが必要だとのことであった。(ちなみに、私はスキーは初心者中の初心者であるのに!!)

 とりあえずパイロンをなぎ倒したりすることはなかったし、波状路や一本橋もそれなりにいけているだが、やはり、大型らしい走りができていないと実感する。今後の自分の課題としたい。

 教習が修了してバイクを置いた後、上記で述べたうまい走りをしていた人と話す機会があったので、教習何時間目かと聞いたところ、この時間が第一段階の見極めだったとのこと。彼も2時間連続で走っていたのであるが、2時間目はやはり疲れるらしく、暑さも影響して、「何をやっているかわからなくなってきてしまう」と言っていた。しかし、走りはとてもうまかった。あと2時間で私もあれくらい走れるようになるといいなあ、と思った。

 教官から判子を押してもらうときには、「何回か失敗してたけど、まあがんばってください」とだけコメントいただいた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/7(火)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ああ、すごいニーグリップ痛。普段アメリカンに乗っているのでニーグリップは必要なかった(?)のであるが、久しぶりに50分間ニーグリップしっぱなしだったので、教習が終わって家に帰ったら既に筋肉痛になってました。

 ってなことで、本日より技能教習開始!!

 今日までとりあえず図書館で借りてきた大型ニ輪マニュアル本を見て、普通二輪教習の時のことを思い出し、車体引き起こし、8の字押し歩き、スタンド立て・はずしのイメージトレーニングをしておいた。

 仕事を定時で切り上げ、19時からの教習に間に合うように職場を出る。

 今日は一日中どんよりとした天気で、一時強い雨が降っていたようであるが、教習開始のときまでには既にやんでいた。9月を過ぎると19時では既に外は真っ暗。しかも、雨で教習所の路面も濡れているので、教習初日にしてみれば、あまりありがたくない状況。おまけに今日は非常に蒸し暑い!!

 18時40分頃に教習所に入って、配車の手配をしておく。ここでグローブを持ってくるのを忘れていることに気付き、一緒に来ていたマダム(技能の予約をするついでに一緒に来た)にお願いして、取りに帰ってもらうことに。家から教習所まで近いというのは本当にありがたい。

 前の教習時間修了のチャイムが鳴り、二輪教習待ち用の待機室に向かう。初日なのでシステムが良くわからないこともあり、緊張気味で待合室に入る。

 教習開始のチャイムが鳴りあ、教官が入ってきて召集がかかる。本日の大型は2人だけの様である。普通二輪の方は7人ぐらいいた。そのうち3人は女性であった。大型のもう一人の方は検定直前で、ほぼ教習修了の段階のようである。

 教官の指示に従い、既に二輪出発地点付近に置かれているバイクのところまで歩いていく。最初に教習開始前の簡単なブリーフィングを受ける。

 バイクには無線機が取り付けられており、バイクに取りつけられているスピーカーを通して教官の指示を受けるようになっていた。教習車はシルバー色のホンダCB750。普通二輪教習用のCB400とそれ程大きさは変わらないようである。

 最初にセンタースタンドのかけ方を教わり、一度同じようにやってみる。うまくできた!!

 次にセンタースタンドをはずして下さいということで、はずす。これもうまくできた。ハンドルを握って、フロントタイヤが浮き上がる程度まで一度後ろ向きに力をかけ、その反動を利用して前方へ押し出すというマニュアル通りのやり方を実行する。この反動を利用しないで単に前へ押し出しても簡単にははずれない。 

 スタンドをはずした後、教官が歩く後ろをバイクを押して歩く練習。スラロームや一本橋があるフィールドを、教官の後ろについて押し歩きする。一周したところで、これからコースを走りますとのこと。いきなりかいな、と思った。

 後ろについて走ってきてくださいということで、ついて行く。ちょうどデジタル数字の8の字の交わりの部分から出発して、左回りでぐるぐると回る。8の字の右側の部分がちょうど外周の部分にあたる。出発地点から540度回ったところで左折し、更に180度ぐるっと回る。ここではスラロームのパイロンの外側や一本橋の横を通って、スタート地点まで戻る。この繰り返し。

 とりあえずうまくできているということで、今日はこれを繰り返してくださいという指示に基づき、ひたすら走る。左折左折の繰り返しだが、まだバイク自体に慣れていないので、びくつきながら走る。しかし、ニーグリップに気をつけていると結構うまくいけるようになる。外周の直線では40キロまで出していいので、一気に加速する。

 他のバイクや車も当然走っているので、左折の際には一旦停止してから発進するケースも当然発生する。この際、大回りしないように左折する際のバランス取りが結構注意が必要。目線を左折後の前の方の道辺りにやって、ニーグリップをしっかりしているとうまく曲がれるのであるが、そうでないと大回りになってふらついてしまうことがある。

 今日一度立ちごけしてしまった。見学していたマダムと、私の後ろをついて走っていた女性ライダーにはしっかりと目撃されていた!!車体起こしは容易にできた。マニュアル本で復習していてよかった!!今日の教習では車体起こしは教わらなかったのであるが、良い機会となった。

 とりあえず、その後はうまく走れたが、この時既に腿の内側と骨盤付近の筋肉が痛くなってきていた。

 教習修了10分くらい前になって、教官より、良く走れているので、今日の課題ではないけど一本橋をやってみましょうということになった。3回ほどやったが、8〜10秒で渡ってしまった。実際には10秒以上を目標にやってくださいとのこと。一本橋の右手に、秒数を表示する電光掲示板があり、秒数を都度確認できるようになっていたのであるが、目線を前方にやっているので、渡っている途中は見る余裕がなかった。とりあえず、今日は事前練習ということで、気楽にやった。

 本日はここまで。今日の課題はすべてオーケーがもらえた。次回はちょっと間が開いてしまうが今週の土曜日。 内腿の筋肉を鍛えておかないと!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/5(日)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 午後から適性検査を受ける。約40分かけての検査。図形に関する問題と性格診断的問題の半分半分くらい。図形の問題の方は、問題毎に制限時間が決まっており、その時間内でできるところまで答えるというやり方である。例に出されている図形と同じ図形を、形の違っている図形にまぎれている中から選ばせる問題や、図形のパターンを類推させる問題等があった。

 私はこの手の問題が苦手で、満足にできなかった。もちろん、この適性検査の結果が悪かったとしても教習には関係はないのであるが。

結果は1週間後にでるらしく、学科がない教習生は参考にするだけで良いとのこと。ただし、教習簿に結果が貼りつけられ、教官はその結果を参考にし、個々人の特性にあわせた技能教習を行なうということらしい。

 学科を受講する教習生は、学科の中で、その結果分析を行なう授業があるとのこと。道路交通法が改正されて以降、教習の内容もだいぶ変わったようであることが伺える。

 適性検査が終わった後、技能教習のキャンセル待ちをしたのであるが、その時間はキャンセルはでなかった。更に,次の時間にもキャンセル待ちをしたのであるが、結局ダメで、今日は技能教習を受けることができなかった。

 技能教習第1回目は9/7(火)の夜間!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1999/9/4(土)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ついにこの時がやって来てしまった!!

 Mamoruさんの大型二輪免許取得、Toru. Oさんからのすすめ、Masatoさんの試験場での一発受験開始、マダムの普通二輪教習開始、という諸々の要素に刺激され、ついに私も大型二輪教習の申し込みをしてしまいました。何よりも、教習所が家から徒歩2分程度で行けるというのが最大の魅力。このチャンスを逃すと、この先の人生でいつ大型免許をとる機会が現れるかわからないということもあった。

 おりしもマダムが教習に行っている近くの教習所で「創立記念感謝キャンペーン」とやらが実施されており、現在教習中の者が紹介した場合、一人につき紹介者に対して5,000円がもらえ、非紹介者も入会金が5,000円(二輪)割引されるということだったので、申し込む決断をした。

 夫婦で行っているので、結局10,000円節約できたということになる!!これで2回分の追加教習に対応できる(^◇^;)
 私の場合、普通二輪の免許があるので、最初に払い込んだお金(割り引き後)は、約80,000円であった。ここの教習所は比較的教習料金が安いと思う。

 普通二輪の免許がある場合には、学科が免除され、技能教習は最短12時間(第1段階5時間、第2段階7時間)である。

 技能教習の前に最初に適性検査を受講しなければならないが、その適性検査は今日はないので、明日の日曜日の午後に受講することに決めた。今日はここまで。

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